病院到着~異変発生までです。
- 南条
- 検査までかなり時間がある。園村の見舞いを先に済ませよう。 無駄は少ないに限る。
- マーク
- ケッ、薄情なヤローだ…園村なら302号室だぜ。
- ゆきの
- へぇ稲葉、くわしいね。
- マーク(;)
- マーク
- …うっせーな、ダチが言ってたんだよ。オイ天舞、早く行こうぜ。
- 怪我した男
- あだだだだ…。事故証明とかとるのって面倒なんだよなー、ついてないぜ。
- 女子大生
- 困ったなぁ…。キミ警察の場所知ってる?彼がバイクで事故っちゃって…。
- マーク
- オイ何やってんだ?警察?あのタコおやじのトコか。それなら御影大通りを西だぜ。
- 女子大生
- 大通りっていうとここから南に出てすぐのやつね。どうもありがとう。
- 妊婦
- うちの主人大丈夫かしら。会社で幻を見るなんて…過労の初期症状よね?
- サラリーマン
- 私は会社に行く!幻の廊下や階段がなんだ!黒い少女の亡霊がなんだ! そんなことを気にしていたらセベクの社員は勤まらん!マジで!
- 看護婦
- ごめんなさいね、今混んでるの。少し待っててね。
- 看護婦
- え?園村麻希さん?ああ、あの…麻希さんなら302号室よ。
- マーク(;)
- マーク
- …んだよ人の顔マジマジ見やがって。早く行けよ。
- 南条
- 病院とは随分待たせるものだな。 時は金なりということを知らんらしい。
- ゆきの
- ふぅん、稲葉が園村の病室知ってるなんて、意外なこともあるもんだね。
- 山岡(!)
- 山岡
- おお、なんと!見つかってしまいましたか。 私めがここにいることは、どうかぼっちゃまにはご内密に…。
- (外へ出ようとした)
- マーク
- オイオイ、園村の見舞いしねーのか?冷てぇヤローだな。
- (各部屋のドア)
- 使われていない部屋のようだ。
- 使われていない部屋のようだ。
- 扉には鍵がかけられている。
- 扉には鍵がかけられている。
- …鍵がかかっているようだ。
- …鍵がかかっているようだ。
- 集中治療室だ。気軽に出入りできる部屋ではない。
- 看護婦
- まあ、あなたたち!ちゃんと順番を守ってもらわなければ困ります!さあ出ていってちょうだい!
- (各部屋のドア)
- 使われていない部屋のようだ。
- 使われていない部屋のようだ。
- 扉には鍵がかけられている。
- 扉には鍵がかけられている。
- …鍵がかかっているようだ。
- …鍵がかかっているようだ。
- 集中治療室だ。気軽に出入りできる部屋ではない。
- 老人
- おや、明子さんや。ヒロシが来てくれたよ。
- 看護婦
- そうですねおじいちゃん、ヒロシさんですね。
- 老人
- よく来てくれたなヒロシ。
- -
- 老人の話を聞きますか?
- ・聞く
- 老人
- いいかヒロシ、人の心は複雑なものだ。 表に出ているのがその人の本心だとは限らない。 裏に隠された真実を見つけ出すのだ…。
- (選択肢エンド)
- ・聞かない
- 老人
- そうか学校は楽しいか。
- (選択肢エンド)
- 看護婦
- ヒロシってお孫さんの名前らしいのよ。私も娘さんと間違えられてるし…。
- マーク
- ちぇっ、ヒロシって何だよぉ。
- 南条
- あの老人本気で言っているのか、ふざけているのか…。
- ゆきの
- 看護婦さんも大変だね。
- (各部屋のドア)
- 使われていない部屋のようだ。
- 扉には鍵がかけられている。
- 扉には鍵がかけられている。
- …鍵がかかっているようだ。
- …鍵がかかっているようだ。
- 集中治療室だ。気軽に出入りできる部屋ではない。
- 患者
- アタシと同じ階に高校生ぐらいの娘さんがいるんだけどねェ…。 たまに小さな女の子の声が聞こえることがあってねェ。1人部屋のはずじゃから妹さんでも来とるんかな?
- マーク
- 園村の病室なら、こっからまっすぐ行った2部屋目だぜ。
- 南条
- さすがにこの病院には園村の話し相手になりそうな人は少ないな。これでは病室から出てくる気も起きんか…。
- ゆきの
- 見舞いに来て正解だったね。園村きっと喜ぶよ。
- 看護婦
- 全く信じられないわ!大事な1人娘が入院してるのにお見舞いにも来ないなんて! どれだけセベクの仕事が忙しいか知らないけど母親失格よ!…麻希ちゃんかわいそうに…。
- 看護婦
- あなた達、麻希ちゃんのお友達なのね?良かったわ。 彼女、子供の時からずっと入退院を繰り返してるでしょ?お友達と仲良くしてるかどうか、いつも心配でねぇ…。
- マーク
- あっ!しまった!花でも持ってくりゃよかったかな。ま、しょうがねえか!
- 南条
- 園村の母親が、よりによってあんな会社にいるのか!
- ゆきの
- さあ園村がお待ちかねだよ。
- 医師
- では私は行くが…たまには外に出るんだよ。 これも需要なリハビリだからね。
- 看護婦
- そうよ麻希さん、明日はお散歩しましょうね。
- 麻希
- ………。
- 園村 麻希 (そのむら まき) 1年前から入院中の 同級生 昔から 入退院をくり返している
- 医師
- ん?一番の薬が来たようだね。では我々は失礼しよう。
- (医師退室)
- 麻希
- 天舞君…みんな来てくれたんだ…ありがとう。稲葉君、気を使ってくれたんだね。
- 南条
- どういうことだ?
- 麻希
- 前に稲葉君が来てくれた時、私がみんなに会いたいって言ったから…違うの?
- ゆきの
- …違わないよ。姫野も本を返しに来るってさ。「楽園の扉」ってやつだったかな。
- 麻希
- そう…別にいいのに。何度も読んで覚えてるから…。
- ゆきの
- そう、会ったら伝えとく。それよりどお?元気?
- 麻希
- うん、前よりだいぶ楽。最近良い夢を見るからかな…よく覚えていないんだけど。とても優しい男の人の夢…お父さんみたいな…。
- ゆきの
- あの先生みたいな人?良さそうな先生だね。
- 麻希
- …私、あの人キライ…。
- マーク
- なんかされんのか!?
- 麻希
- そういう訳じゃないけど…お医者さんキライなの…。
- マーク
- まあ、んな話はよそうや。そうだ!おふくろさんは?確かセベクにつとめてんだよな。
- 麻希
- あんな人ママじゃない!私より仕事の方が大事なのよ!私なんてどうでもいいんだわ…。
- マーク
- わ、悪りぃ…。
- 麻希
- あ…ごめんなさい…。
- くっ?
- 麻希
- い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!
- 主人公、マーク、南条、ゆきの(!)
- マーク
- どうした!?園村!オイ!
- ゆきの
- 大変!先生を!
- (集中治療室前へ移動)
- ゆきの
- 園村大丈夫かな…。
- マーク
- …クソッたれ!
- (地震発生)
- 全員(!)
- ゆきの
- な、なに!?地震!?
- マーク
- な?でけぇぞ!
- (揺れが酷くなり、静まる)
- 南条
- …おさまったようだな。
- (マークが集中治療室のドアを開ける)
- マーク
- 園村!な、なんだコリャ!?へ、部屋がねーぞ!?
- 全員(!)
- 南条
- な!?どういうことだ!確かにそこは集中治療室だったはずだ。
- 女性の声
- キャー!!
- 全員(!)
- ゆきの
- 悲鳴?下の階から!天舞、行ってみよう!