2階部分~異界化までです。
- 姫野
- お父様が今度私にボディーガードを付けてくれるの。 悪魔に襲われないようにって。みんなも付けてもらったら? …あぁ、みんなには無理よね、そうよね。お金かかるもの。ごめんなさいね。
- 姫野 由子 (ひめの ゆうこ) 家計のために バイトしているけなげな少女のはずだったが…
- マーク
- …あれ姫野だろ?オレの見間違いか?あんな奴…だったっけ?
- 姫野
- あら南条君。あなたまだそんな人たちとつきあってるの?
- 南条
- …好きで付き合ってるわけではないがな。
- マーク(!)
- マーク
- そんな人たち…?そんな人たちっつーのは…オレらのことかよー?
- ブラウン
- 少なくともおれ様じゃないことは確かだな!
- エリー
- …そんな人たち…?今、そんな人たちって聞こえましたけれど…。私の聞き間違いですわよね?
- アヤセ
- うっそぉっ!姫野ってこんなに性格悪かったっけぇー?
- 姫野
- 何か用なの?軽々しく話しかけないでよ!
- 生徒
- 姫野ってホント嫌な奴!園村さんも、あんな奴の友達やめりゃいいのに。
- 生徒
- 一番の人気者園村さんと、一番の嫌われ者姫野さん…。でも2人は友達なのよねぇ。
- マーク
- そんな人ってなんだよーっ!
- 南条
- これは一体…。姫野、悪いものでも食ったか?
- ブラウン
- おれ様も友達は選ばなきゃなァっていつも思ってるワケよ!
- エリー
- 自信がなさすぎるのも考えものですけれど…。あれはちょっとやり過ぎですわ。
- アヤセ
- あれ姫野じゃないって。あんなヤツじゃなかったもん!
- 生徒
- 園村さんの絵が、またコンクールで入賞してね。僕としても鼻が高いよ。 それに比べて香西さんは賞は取ったことないし、例の黒い女の子に連れてかれちゃうし、まったく、運が悪いよね。
- 生徒
- 麻希ちゃん、香西さんと仲がよかったからきっと心配してるだろうな。
- マーク
- へーっ、こっちでも園村、絵がうまいんだ。
- 南条
- 香西千里…ここでも行方不明とはな。よほど運命の神に憎まれているらしい。
- ブラウン
- 香西って、すげェ美人だったよなー…。なぁマーク、オマエが代わりにさらわれてこいよ。
- エリー
- 黒い女の子…謎めいてますわね。
- アヤセ
- 香西ってホントに内藤が好きだったのかなぁ?だってどーみても好みのタイプじゃないのになぁ。
- 生徒会長
- おれが会長になったからには、ばりばり働く立派な生徒会にするぞ!
- 役員
- 会長が熱心だから、俺達も頑張ろうって気になるよ。
- 役員
- 会長は昔の生徒会長を目標にしてるらしいわ。山田とかなんかそんな名前の人だったわよ。
- 役員
- 僕を会長にしないなんて、この学園の奴らは何を考えてるんだ! 生徒会長として校史に名を残すのが僕の夢だったのに…!
- マーク
- ケッ、ざまぁみろってとこだな!前の生徒会長は要領ばっか良くて、実は何もしてなかったみたいだぜ。
- 南条
- 別の人間が生徒会長になったのか。賢明な選択だ。…しかし会長選を行った気配はなかったが…?
- ブラウン
- あれっ、おれ様んとこじゃ、あいつが生徒会長じゃなかったか?
- エリー
- 生徒会はこうでなければいけませんわ。
- アヤセ
- アヤセもさ、前の生徒会長って嫌いなんだ。口ばっかりで威張っててさ!
- 陽介
- 本当に天舞君か?まさか、また元の世界の人たちに会えるなんて思わなかったよ!
- 内藤 陽介(ないようようすけ) 2ヶ月前から 香西 千里と行方不明だった色男
- マーク
- あんだって?まさかお前…行方不明になった内藤か?
- 陽介
- ああそうさ!僕は2ヶ月ほど前に千里…香西さんと、この世界に迷い込んだ君たちと同じ世界の人間だよ!
- 南条
- 世界と言ったな。ここは過去ではなく別の次元、別世界という意味だな?
- 陽介
- ああ。僕も最初は過去かと思った。1年前の街と、うり二つだったしね。 だけど所々変なんだ。警察が森に変わっていたり、総合病院がお城になってたり、麻希君がご覧の通りだったりね。 そう、楽園のような街だったな…。1ヶ月前までは。
- 南条
- パラレルワールド…。似たような世界が平行宇宙に幾つも存在するというあれか…。
- マーク
- マジかよオイ…。香西とどこバックレたと思やぁ、別の世界に行ってましたってか? イカレてんぜぇ。と言いてぇトコだが、ヒトゴトじゃねーのか。
- ブラウン
- うそぉ!どーやって帰るんだぁ?トホホ~。
- エリー
- Fantastic!なんて素敵なんでしょう!小説か映画のようですわね!
- アヤセ
- ちょっとマジィ?アヤセ予定いっぱいなのにぃ、どーすんのよ天舞ー!
- 南条
- にわかには信じがたいが、デヴァ・システムの存在からして事実と受け止めるのが妥当か…。
- 陽介
- まぁ無理もないさ…。しかし、この世界の麻希君が君らを連れて帰ってくるなんてな。
- マーク
- 待った!つーコトは…。園村は園村だけどオレらの世界の園村じゃねーってワケか?
- 麻希
- ごめん!だますつもりはなかったんだけど、帰ってくるまで確信なかったの。 まさか別の世界が本当にあって、自分がそっちに行っちゃうなんて思ってもなかったから。
- 南条
- なるほどな、どおりで言動がおかしいわけだ。
- 麻希
- 教室でウトウトしてて、起きたらもう別の世界だった。気づいたのはだいぶ後だけどね。
- マーク
- なんてこった…。じゃあ本物の園村は、まだ病院のどこかにいるっつーコトか…。 一言言ってもいいんじゃねー?ああっと…園村よ。
- 麻希
- ほんとごめん。でも、言っても信じなかったでしょ? それに神取をやっつければ、どちらの世界も元通りになると思ったから…。済んでから話そうと思ってたの。
- マーク
- なるほどねぇ…。んで、香西は黒いガキに連れてかれたままか?
- 陽介
- ああ…。僕がついていながら…くそっ!
- (地震が起こる)
- 全員(!)
- ブラウン
- うわっち!?な、なんだぁ!?
- エリー
- What’s!?なんですの!?
- アヤセ
- キャア!?モウヤダー!なんなのよー!?
- 麻希
- まさか?またあの子!?
- (地震が止まる)
- 女の子の声
- キャハハハハ!こんどこそ、こんな学校こわしてやるんだからぁ! 出口はけしちゃったから、だれもにげられないよ~だ!キャハハハハハハハハハハハ…。
- 陽介
- 間違いない!あの子だ!出口を消しただって!?こんな状況で悪魔が出たら…。
- (女性の悲鳴が聞こえてくる)
- 陽介
- 皆殺しだ!くそぉ、行かないと!
- 麻希
- だめ!陽介君!お願い無理しないで!みんな手を貸して!何とかしないと!
- マーク
- なんだかわかんねーが、このままじゃ外にも出れねぇか。行こうぜ、天舞!
- 陽介
- くそ!身体が言うことさえ聞けば、今度こそ千里を取戻すのに! え?この怪我かい?前にあの子が来たときにコテンパンにやられちゃってさ…。まったく情けないよな!
- マーク
- 悩んでてもしゃーねぇ!帰る方法見つけるためにも、この状況をなんとかしねーとな。
- 南条
- あの幼女と神取は一体どんな関係なんだ?判断材料が少なすぎだな…。
- 麻希
- あの子、きっと学校のどこかにいるはずよ!子供だからって油断しないでね。不思議な力を持ってるから。
- ブラウン
- トホホ。帰る方法なんて本当にあんのかなぁ~。
- エリー
- 悪魔を使役する女の子…。さしづめDevil Summonerといったところかしら?
- アヤセ
- 天舞ー、ちゃんと帰る方法探しなよねー。
- 玲司
- …神取のガキだと?野郎にガキなんていねぇはずだ。
レイジ分は仲間にして戻ってきた場合です。